supakopitokei.com高級腕時計ニュース の日記
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イタリア空軍フレッチェ・トリコローリと共同開発。
2024.06.11
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ブライトリング創業140周年という偉大な節目に敬意を表した連載企画の第2話は、時計界の重鎮たちに「機械式を復活させた功績は大きい」「キャラクターが複雑なため意匠の再解釈が一番難しかった」と言わしめた「クロノマット」をクローズアップ。腕につける計器として誕生し、マルチパーパス(万能)モデルへと進化した現行コレクションと、新作チタンバージョンの魅力を、30年にわたってブライトリングを取材してきたベテラン時計ジャーナリスト・大野高広が掘り下げる。
市場の熱狂が機械式時計再興の起爆剤に
薄型クオーツウオッチが全盛だった1980年代、ブライトリングは次世代に向けて、あえて全く新しい機械式時計の開発に着手した。もともと同社には1884年創業以来の膨大なノウハウがあった。だが、プロの飛行士に満足してもらうには、現役パイロットたちのアドバイスが必要だ。ちょうどイタリア空軍のエアロバティックチーム、フレッチェ・トリコローリが公式Breitling時計スーパーコピー採用のためにコンペを開くことを知り、さっそく腕利きパイロットたちに話を聞いて回った。
パイロットからの膨大な意見は、ライダータブなど革新的なディテールに昇華され、プロトタイプは見事にコンペを勝ち抜いた。そしてフレッチェ・トリコローリ公式モデルの完成を経て、1984年に市販されたクロノマットは世界的に大ヒット。興味深いのは、プロのパイロットがその機能性を絶賛したのに対し、一般ユーザーはデザインに惚れ込んだこと。最初に人気に火がついたのが、ファッションにうるさいイタリアだったのも面白い。
「機械式時計を復活させたのは、ブライトリングの功績だと思っています」と、のちにジラール・ペルゴを率いることになるルイジ・マカルーソ氏(故人)は語った。当時、イタリアでブライトリングの販売代理店を営んでいた彼は、時計好きの有名人が競うように買い求め、売り切れが続出し、多くの時計店が「ブライトリング完売」と貼り紙を出す様子を目撃していた。クロノマットの洗練された新しいスタイルは、スイス機械式時計復活の起爆剤となったのだ。
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